2009/3/15に「房総丘陵トレイルラン&ウォーク」という大会が開催されるらしい。
20km、制限時間5時間で標高差もあまりないので、「OXFAM 箱根トレイルウォ-カー 100km」の予行レースとしていいんじゃないかと思い、試走して見た。
http://www.fields-co.jp/bousoutrail/index.html
コースは養老渓谷駅近くをスタート地点とし、梅が瀬渓谷、大福山、石尊山、麻綿原高原などを通り清澄寺をフィニッシュとする。
大会HPのコース図と、25,000分の一の地形図、それにカシミール3Dを見比べながらトレースし、高低図を作成してみた。
5時間の制限時間ということで、平地換算5.5km/hで設定してみた。
余裕を見てトレイルは休憩込み6時間とし、行き帰りの電車、バスを決めた。
・錦糸町駅(6:40発)=JR総武快速=>千葉駅(7:10着/7:17発)=JR内房線=>五井駅(7:37着)
・五井駅(7:50発)=小湊鉄道=>養老渓谷(8:51)
・養老渓谷駅スタート(9:00)=トレイル=>清澄寺フィニッシュ(15:00)
・清澄寺バス停(16:22)=鴨川日東バス=>安房天津(16:40)
・安房天津(17:01)=JR外房線=>鴨川/茂原乗換=JR総武快速=>錦糸町(19:22)
小湊鉄道五井駅。2両編成のディーゼル・カー。実にいい雰囲気。
切符はホームの端にある駅員詰所で購入。これまた懐かしい。
千葉駅で乗換時に購入した万葉軒の「やきはま弁当」を朝食に車内で食す。万葉軒の駅弁はどれも評判が良いが、絶品だった。
約1時間で、瀟洒な建物の養老渓谷駅に到着。比較的きれいなトイレがあった。
スタート地点は線路を挟んで向こう側、15分ほど歩いたところにある。
スタート地点は良く分からなかったが、ため池のほとりの道端に、広場のようなところがあったので、そのあたりだと思う。
スタート地点と思しきところを過ぎ、舗装路をしばらく行くとトンネルがあり、トンネルを抜けると渓谷に降りる道がある。
気持ちのいい梅が瀬渓谷。この渓流沿いに進んでいく。
渓流は右に左に何度も横切りながら遡る。概ね平坦なトレイル(シングルトラック)が約3km続く。
ところどころで垂直に切り立った断層の下を進む。
関東平野南部ではたまに見かけるが、洪積台地を削ってできている渓谷、このような「やつ(谷津)」は、関東平野の原風景のひとつではないだろうか。
渓谷の流れの中には、泥岩、頁岩といった層状になった粘土質の岩もある。滑らないように注意が必要。
梅が瀬渓谷の途中を右方向(北)に折れると最初の坂が始まる。ところどころ急登がある、高低差100メートル強の坂で結構息が切れた。上りきったところ、大福山の下で舗装路に出る。スタート直後に走っていた道路だ。
左に折れ、緩やかな傾斜の舗装路をしばらく進むと交差点(Y字路)に出るので、左に折れる。
舗装路脇のあずま屋からみた房総丘陵の景色。明るく広々として気分がいい。
ところどころで丘陵の高みを通る、緩やかな傾斜の舗装路(一部砂利道)が、4~5km続く。
蔵王と養老渓谷を結ぶトンネルのあたり、砂利道が行き止まりとなり、再びシングルトラックのトレイルが始まる。
変わった形のつた。大会のオフィシャルサイトにも写真が出ていたので、これがあれば正しい道だということが分かる。
馬の背状の険しい尾根道。足がすくむような岩の坂も1箇所あり、要注意。
石尊山手前は、杉の人工林で伐採の目印のビニールテープがあちこちに張ってあるため、順路が分かりにくい。この階段は石尊山への表参道のようなので、とりあえず上っていった。
大会ではこの階段は通らないかもしれない。
石尊山。手前に腐りかけてはいるが木のベンチとテーブルがある。10分ほど休み、補給食を採る。
石尊山の裏側に進み、電波塔の舗装路を少し下り、2つ目の塔を回りこんで、再びトレイルに戻る。
ところどころに出てくる案内板は「麻綿原」方面を選ぶ。
しばらく暗い森を進んできたので、このあたりは明るくて気持ちが良い。
尾根の片側が人工林(針葉樹)、もう一方が広葉樹というところが多い。
石尊山から先には緑色がかった巨石が多くなる。滑りやすい岩場もあり、後半に入り足元に疲れも出始めたので慎重に進む。
稜線上に巨木も何本かでてくる。このあたりが東京大学の演習林となっている原生林かもしれない。
左右は林だが、道を踏み外すと危険。
麻綿原手前で約8kmに及んだシングルトラックは終わり、舗装路に出る。少し上ると後はしばらく下り基調。
再び、房総丘陵の眺望。山の先には太平洋が広がっていると思うせいか、どことなく明るく感じる。
少し進むと展望台らしき建物。このあたり「天拝園」、「初日山」といい、一年中水平線からの日の出が眺められる国見の地であるらしい。
先ほどの「天拝園」の説明や、「山ヒル、蚊、ブヨ」の注意書き、「鹿・猪除けのネットの説明」などいろいろな情報が満載。
山奥に立派なお寺さん。名前は確認しそびれた。
県民の森とは反対方向、清澄寺方向に進むと、車両進入禁止のゲート。ゲート脇を通り進むと砂利の林道が清澄寺まで続いている。
殆どが手入れの行き届いた杉林。お寺に近づくにつれ立派な杉が多くなる。
ゴールの清澄寺。日蓮が修行した寺なので昔から日蓮宗かと思ったら、最初は天台宗、その後真言宗を経て、日蓮宗の大本山になったのは戦後のことらしい。
とても立派な清澄の大杉。千年杉ともいわれるそうだ。思わず手を合わせたくなる。
トレイルランのタイムはといえば、予定の5時間弱を大きく上回り、写真撮影、道迷い、休憩込みで5:48。休憩や道迷いを除いても5時間は超えているので、レースでは微妙なところだろう。
清澄寺門前にはお土産やと食堂が数件あるくらい。どこも人気が少なく、入る気がしなかった。
清澄寺から少し下ったバス停のところに、「極真空手発祥の地」の石塔。階段を上がっていくと、大山倍達の石碑があった。清澄時で山篭り修行したというが、どのあたりだったのだろうか・・・。
このバス停のベンチは日当たりが良かったので、誰も居ないときを見計らって着替えした。
清澄寺から安房天津までは、鴨川日東バスで@330円、18分ほど。16:22のバスの時間になったら10人乗り程度のワゴン車が到着したので、何かと思ったらそれがバスだった。
安房天津駅。
外房線で17:01発の千葉行きに乗り、鴨川か茂原乗換えの横須賀行きで、錦糸町着19:22。
駅前には休日は閉まっている雑貨屋さんが1軒あるだけ。街にはコンビ二もなく、食事はおろか弁当も買えなかった。鴨川駅や他の駅にも駅弁すらなく、寒くてさびしい帰路になった。
【本日の走行データ】
- 走行距離 21.298km (カシミール3Dによる。未補正)
- 走行時間 (グロス/ネット) 5時間48分/5時間
【本日の補給食、サプリ】
《朝食》
- 駅弁(やきはま弁当)
- お茶
《走行中》
- ハイドレーション アミノバイタル 1,000cc(消費1,000cc) 116KCal
- アミノバイタル ジェル 1袋 100Kcal
- アミノバイタル 3600 1袋 18KCal
- アミノバイタル 2200 1袋 12KCal
- SOYJOY 4袋 538KCal
- グラノーラ 1袋 140KCal 合計 924KCl
《走行後》
- アミノバイタル PET 500cc 17KCal
- 菓子パン
【本日のウェア、ギア】
- バックパック: ドイター・スピードライト・300 15L
- シューズ: モントレイル・ハードロック 08モデル
- ウィンドジャケット: モンベル・UL サイクル・ウィンドジャケット
- シャツ: パタゴニア・キャプリーン3
- アンダーシャツ: ファイントラック・スキンメッシュ Tシャツ
- パンツ: モンベル・UL ウィンドショーツ
- 靴下: ユニクロ コンフォートサポート・アンクル・ソックス
- 手袋: アウトドアリサーチ・サイクル用
- 帽子: 米海軍用(ミルスペック)ウォッチキャップ
- ハイドレーション:ブラティパス・水筒タイプ 2L
- ストック: ブラックダイアモンド・トレイル
- メディカルセット(簡易版)、エマージェンシーセット
【本日の費用】
- 交通費 往:JR820+小湊鉄道1,220 復:バス330+JR2,210 小計4,580
- 食費 駅弁900、お茶150、菓子パン200?、スポーツドリンク150、 小計1,400
- 合計 5,980円