会社で買った10人用の45cmのパエリア鍋を借用して、西湖でのキャンプ2日目は、久しぶりのパエリア。
【道具】
- パエリア鍋 直径45cm(8~10人分)、直径30cmだと、4~5人前程度
- たき火台
- 切り炭または豆炭
【炭について】
- パエリアの場合は、鍋に満遍なく、中火で安定した熱を与える必要があります。
炭火焼きではないので、炭自体の品質よりも、大きさと形が揃っていること、火持ちが良いこと、値段がリーズナブルなこと、使いやすさを優先した方がいいでしょう。 - 但し、里山の環境保全、間伐材の利用促進、山間僻地の活性化などを考えると、製造工程が不明で環境対策が十分ではないと思われる外国産(中国やマレーシア)の炭ではなく、里山(二次林、雑木林)のコナラ、クヌギなどを用いた国内産の炭を使いたいものです。
- 切り炭は「岩手の切り炭」を愛用しています。コナラが主原料で、大きさが揃っており、火付き、火持ちがよく使いやすいです。品質の割りに値段もさほど高くなく負担になりません。
- ウバメガシを使った「備長炭」は火力も強く火持ちもいいのですが、着火に時間が掛かり、火力調整が難しいので避けたほうが無難です。和歌山産のものは高価で、スーパーなどで売っているものは殆ど中国産です。
- 備長炭でも、オガ炭を固めた「オガ炭備長炭」であれば使いやすいでしょう。値段、火付き、火持ちともに向いています。ただし中国産のものが殆どのようです。
- 「豆炭」というのは、石炭のクズを固めたものです。10kgくらいの大袋単位で安価に売っています。私はバーベキューなど、食材を直に焼く場合は使いませんが、ダッヂオーブンなど鍋を使う料理で、炭を沢山使う際に使います。
【材料】 8~10人前
- オリーブオイル: 大匙 3~4(適当)
- にんにく: 3~4片
- 玉ねぎ: 2玉
- マッシュルーム: 1パック
- ぶなしめじ: 1パック
- エリンギ: 1パック(2本くらい)
- 鶏肉: もも肉など 300g程
- 米: 短粒種(日本の米)で良い。4~5合程度
- パプリカ: オレンジ、赤、黄色など、2個
- プチトマト: 2パック程
- パセリ: 2~3本分
- レモン: 2個
- 固形ブイヨン: 3個ほど
- サフラン: 1/2袋ほど
- 塩: 少々
- 胡椒: 少々
- ハーブ類: 好みで少々。この日はトマトと鶏肉に合うオレガノを使った。
【下準備】
- にんにく: 包丁で叩いてつぶしておく
- 玉ねぎ: みじん~粗みじん切り
- マッシュルーム: 半分は薄くスライス、残りはみじん切り
- ぶなしめじ: 裂いて置く
- エリンギ: 上下半分に切り、スライス
- 鶏肉: 親指の先程度に切る
- 米: 水につけたり研いだりせず、何もしないでそのまま使う
- パプリカ: 幅5mm程度にタテに切る
- パセリ: みじん切り
- レモン: 1/8にカット
- 固形ブイヨン: 1リットル弱のお湯で溶かしておく
- サフラン: 1リットル弱のお湯につけておく
【火加減】
切炭(豆炭でも良い)を起し、満遍なく火が回し、熾き火にしておく。
火加減のコツは
- 火を起こして回すとき、加勢を強くしたいとき: 空気が通る隙間を空けつつ、タテに積む
- 熾き火にするとき: 積んだ炭を崩し、炭同士を着かず離れずにして、平らにならす
- 弱火にするとき: 炭を離れ離れにする
「炭は寂びしんぼう」だと覚えておきましょう。
あとは当然のことですが、団扇、ふいご、吹き竹などで新鮮な空気を送り込むと火勢が強まります。
【手順】
0.材料の下ごしらえを済ましておく。(写真なし)
1.オリーブオイルを低温で熱し、にんにくを入れ、香りを移す。焦がさないように注意。鍋を傾けると油がたまりやりやすい。(写真なし)
2.玉ねぎを加え、色づくまでいためる↓
3.マッシュルームを加え炒める。既に火を通した玉ねぎなどは、端に寄せておく。↓
3.ぶなしめじ、エリンギなどを加える。この火は、ズッキーニなどの余り野菜も加えた。↓
5.米を炒める。米は研いだり、水につけないでじかにいれる。米が半透明になるように油を通す。米は単流種(日本の米、ジャポニカ米)で良い。因みにリゾットも同様。↓
6.ブイヨンを溶かしたスープを加える↓
7.サフランを溶かした湯を加え、塩、コショー、オレガノなどのハーブ類を好みで加え、塩加減を見る。水加減は米がヒタヒタに隠れる程度。↓
8.水平の確認。この段階で水面が水平になるように、たき火台、鍋の傾きをよく調整しておく。(写真なし)
9.具材、米を平らにならし、パプリカを並べ、プチトマトを埋め込むようにして並べる。このとき同心円状、等間隔に並べておくと、見栄えが良く大変美味しそうになる。↓
10.アルミホイルで覆う人が多いが、よほど風が強いとか冷え込みがキツイ、水分が足りないということでもない限り、その必要はない。普通のときにアルミホイルで覆うと、べちゃべちゃとした仕上がりになる。(写真なし)
11.うっすらと焦げ目が着く程度になったら、出来上がり。パセリを散らしてそのまま食卓に。黄色いサフランライス、オレンジのパプリカ、赤いトマト、グリーンのパセリととても鮮やかで食欲をそそる色合い。この日は生パセリを買い忘れ、乾燥パセリで代用。↓
12.取り分けるときは、裏返して焦げ目を出してもOK。香ばしい。そのままだと少し油っぽく感じると思うが、レモンを絞ると、さっぱりとしてとても美味しくなる。サフランの香り、トマトの甘みと酸味、鶏肉ときのこ類の旨みとコク素晴らしいハーモニーだ。(写真なし)
13.冷えても美味しいので、余った時は翌日に。
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