STYの60km地点、あと22km程残っているのに、樹海で捻挫した件、その後のご報告です。
結果から申し上げると、第2度(推定)の捻挫が10日もかからずに、バッチリ治りました。自分で言うのもなんですが、異例な早さじゃないかと思います。
治りの早さからすると1度だったかもしれませんね。
【ファーストエイドおよび急性期】
応急処置といいつつ、転倒後数分以内に、ホワイトテープ(非伸縮)で平行スターアップ、ホースシュー、ヒールロック、フィギュアエイトでがっちり固めたのと、ロキソニンで早期から炎症を抑えたのが良かったように改めて思います。
アンダーラップを巻かなかったので、多少かぶれましたが、アンダーラップで固定力が低下したであろうことを考えると、結果オーライかな。
RICE(Rest/Icing/Compression/Elevation)のうち、Compressionはできましたが、他は行っていません。リタイアして、救急隊に来てもらわなければ行えないので致し方ありませんが、RICEができない状況で何をすべきかという参考にはなると思います。
【回復期】
通常は1週間は急性期として、RICEを行い、固定し安静をするべきといわれていますが、今回は36時間、1日半で固定を外しました。
その時点ではひねると疼痛がありますが、通常の姿勢や歩行では痛みや腫れはありません。
テーピングで足首を固定したためか、患部側の脛の筋肉が多少張って痛みましたが、気にしなければ気にならない程度です。
今回は中5日、1週間弱は普通の生活を送り、運動は控えました。
捻挫の痛みというより、STYで内臓が疲れたのか、異常に眠く、お腹の調子も悪かったせいなのですが・・・
【復帰準備期】
通常は、2~3週間の回復期を経てから、3~4週間以降に行うものです。
今回は6日めからジョグを再開しました。
ジョグ再開後数日は、ひねると僅かに疼痛がありましたが、ジョグ再開後6日め(ジョグは5日め)の昨日はもうまったく気にならなくなりました。
【アイシングについて】
結果的には今回の場合は一切アイシングを行っていません。逆にラン終了1時間後には温泉で温めてしまいました。
もちろん早期にアイシングができればそれに越した事はありませんが、アイシング剤(スプレー式、パック式)はなんにせよかさばるし重いので、常時携行できるものでもありません。
その後の血流促進期はアイシングは必須ではありませんし、日常生活を送りながらではアイシングできないのでしませんでした。
ただ、冷やしたり温めたりは血流を促進しますので、やれるのであれば効果的だと思います。
ということで、ベスト、ベターではあるが、マストではないという気がします。
【テーピングのしかた】
予防的には足首が前後に動くテーピングがいいと思いますが、捻挫後のファーストエイドとしては「断裂、損傷部と周辺に炎症を起こさない」ということがポイントになるのではないかと思います。
【まとめ】
捻挫の治療は、RICE(Rest/Icing/Compression/Elevation)から、ICE(Icing/Compression/Exercise)に変わるのではないかと言う見方(※1)もあるようです。
RESTやICEのいずれにしても、山の中を軽装で走るトレイルランにおいては、ファーストエイドとしてはそれらを行い得ない場合が多く、そのような時でも捻挫による損傷を最小限に防ぐとともに、下山行動を可能にし、2次的な危険や、日常生活への悪影響を避ける措置を講じなければなりません。
FFA(Fix First and Antiinflammation)がポイントじゃないかというのが私の今回得た教訓です。
※1
[http://www.bmj.com/content/340/bmj.c1964.full](←勿論、読めません)
[http://ameblo.jp/kunotakayoshi/entry-10534571322.html](←こちらで知りました)