2012/4月、STY用に買ったラ・スポルティバの「エレクトロン」の靴底に穴があいてしまった。
アウトソールのゴム部分(黒色)が擦り切れて穴が開き、ミッドソールのスポンジ(緑色)が露出。
ドライ・コンディションの短い距離なら後1~2回履けないことはないけれど、濡れた路面はスポンジが水分を吸い込んで重くなり、また滑りやすくなるので使えないかな・・・
この間、履いた距離は・・・
- OTO試走 28km
- OTO 90km
- STY試走初日 15km
※STY本番はラプターを使い、これは使わなかった)
- ETK試走 52km
- キタタン応援 10km
- ETK 100km
合計でわずか295km!
他の靴も300km走ると磨り減ってくるが、滑りやすくなるだけで使えないわけではないので、この靴の寿命はかなり短い感じがする。
↑拇指丘の前後、かかと外側が擦り切れて穴が開き、緑のミッドソールが露出
魔法の靴?
この靴は、「トレラン王国」のインプレッション、同PDFでも高く評価されているが、とてもユニークな靴で、最近のお気入りだった。
幅が少し狭く、指先とつま先にトラブルが起き易いのが難点だったが、他のタイプの靴に採用されて、足幅問題が解決されれば、是非使いたいほど。
「モルフォ・ダイナミック」という全く新しいコンセプトの靴底は、望月将悟氏が使用している「クオンタム」に引き継がれているもので、200gの軽量靴「バーティカル」も同系統のもの。
デコボコがない、ぬめっと波打つような靴底が、どんなコンディションでも路面にフリクションを保ち、滑りにくい。特に濡れた木の根っこ、丸太の階段、濡れた平滑な岩場などでも滑らないのは、他では経験がない。
路面ごと滑る場合には、スパイク状の突起があるシューズに比べ多少すべるのは否めないが、総合的に見て最も滑りにくいゴム製の靴底だといえると思う。
ブルーのクロス・マークが示すとおり、ゴムのコンパウンドは、同社の3タイプの中では中程度で、特に軟らかいという訳ではない。
アウターソールの形状と、その薄さにより、ミッドソールのクッション性を活かしているのだろう。
自動車のタイヤで云えば、空気圧を低めにしているようなものなのかな?
特に剛性が高いわけではないけれど、クッションの効きが良いので、突き上げは殆ど感じたことはない。
アッパーは軟らかく包み込むような感じで、要所要所をフィットさせることはしにくい。重心が心持ち高いこともあり、スピードランナーには向かないようだが、私のようなランナーには、全く問題がない。(2012モデルの「クオンタム」はそのあたり改良されている模様)
ということで、魔法のような靴だった。
次回、このタイプを購入するかどうか・・・値段、特に距離に対する値段が高いのがネックだが、「クオンタム」の足型が合えば・・・というところだろうか。
コメント
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