「波の行方」
例えば日本史を、日本文化を、海を越えて押し寄せてきた波によってもたらされたものとして考えてみる。
最初はどこだろうか...北からツングース系と南からポリネシア系が押し寄せたのだろうか?
凍てつく氷を超えて、あるいは陸続きの間宮海峡を超えても来ただろう。
阿曇、住吉系、宗像といった海人も神様とともにやってきた。
周の末裔の王族も江南あたりから船に乗ってきたようだ。高千穂の山を超えるような波だったのだろう。
仏教や道教、儒教と云った波も人とと も波浪を超えてやってきた。漢字も音読みも、紙も筆も大きな波だ。冶金や製鉄、製陶といった技術を伝える波もある。
白村江の戦いの後の唐や新羅の来襲に怯えた時期もある。一たび来襲すれば瀬戸内海沿いの山に築いた砦に駆けあがるほどの大きな波だったはずだ。
そして、元寇があり、明との交易がある。戦国時代には南蛮船が、幕末には黒船がやってきた。
実に大きな、様々な波だ。
世界史で見ると、陸と海の果ての島国、日本とイギリスに特に特徴的だ。
この波たちの行く末を、誰も問題にしない。どこに消えてしまったのか?
波は重なるもの、打ち消し合うもの、突き当たると返るもの。
波のエネルギーは膨大なものだ。消えてなくなるものではない。
文化や情報の波も同じこと。(だから脳は高度な熱処理機関となっている)
そう、波は消えていないのだ。重なり合って突き当たった大きな文化と人の波は、方向を変えつつもそのままのエネルギーを保ち、いや数度の鎖国(江戸期と戦後)の度にむしろ熱量を増して返って行ったのだ。
イギリスは産業革命を生み、大英帝国を築き世界各地に波を押し返していった。
日本が押し返している大きな波の力。
倭寇、朝鮮出兵、八紘一宇大東亜共栄圏、みな大きな戻り波の一つだ
文化も技術も大きな戻り波となって届いている。
現在中国人が使っている司法、行政、経済、産業、貿易、医療、教育、などの分野の術語の殆どが日本生まれのものであることからもその大きさがうかがえる。
今も外から様々な波は届いており、過去高まった大きなエネルギーも溜まっている。
当然今も大きな戻り波が東アジアの国々に届いている。
隣人たちも、閾域下でしかそのことを感じていない。
存在を脅かす漠然とした、しかし大きな不安として日本を感じている。
だから意図的に日本を矮小化しする。
日本の強さ、大きさ、怖さを良く知っているのだ。
多くの日本人がその事を知らず、韓国や中国に接している。
一度、日本海の地図を上下逆にして、朝鮮人、韓国人、中国人の目線で眺めてみるがいい。
中国、朝鮮を差別し、暴力を以って排除しようとするレイシストたちよ。
自分たちの持てる力を良くわきまえて欲しい。
君らの考えるより、日本は遥かに大きく強い国なのだ。
その力の源泉は、かつて日本を訪れ、移住した、隣人たちの波がもたらした力なのだ。
コメント
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