OMM (Original Mountain Marathon) Japan 2015 Tsumagoiに参加してきた。
種目はスコア・ロングで、初日7時間、2日目は6時間の制限時間内に、コントロールと呼ばれるポイントをどれだけ回れるかが勝負の、山ロゲイニングゲームだ。
当初予定の混合ペアの相方が、1週間前位肋骨骨折で、急遽、組んだ相手はTJAR系の健脚快速男子。
2日間の間はキャンプ。キャンプ地では水とトイレだけが使えるが、テント、食糧など荷物はすべて背負って競技に臨む。
結果は初日総合10位、2日めは前略ミスで大きくロスして19位、通算で13位。
急造ペアとはいえ、野生児の相方の凄い走力を考えると少し残念な結果だったが、まぁ出られただけで恩の字かな。
上信越県境の2000mを超える山の稜線は吹雪、ほぼ全期間が雨という生憎な天候だけど、初日、2日目ともに30km強と走りまわり、かなり楽しめた。
そんなOMMの、初日スタート直後の心境を少し…
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競技スタート後、ゲレンデを登りながら地図を眺めて戦略を練る。
毛無峠、破風山、土鍋山…競技エリアの西北部に延びる山岳地帯。
高得点CPが集中する一帯が目に入る。
クロス・ロングの部ではこのアリアを全部取ると400点近くになる。1000点満点のうち4割だ。
ん~、妖しく魅力的な誘い…
ふらふらっと気持ちが傾く。
いや、待てよ。
ざっと距離を計算したら、稜線の起点の浦倉山から、最も遠いCPまで往復15km以上ある。全部取ったら20kmといったところか…
ワシの走力では持ち時間の7時間中、5時間以上は費やさざるを得ない。
それも天候を度外視して、順調に行っての話だ。
そして雨、雪、低温、風…6時間掛かってもおかしくない。
動きの遅いアナログコンピューターがガチャガチャ回りだす。
チーン♪ 1時間当たり、70点
なんだ…高得点だけど、一点豪華主義で大したことないや。
と急に気持ちが覚めてしまった。
今日の自分の得点は500点が目安と直感。つまり1時間あたり70点が目安だ。
並のCPじゃないか…
そもそもワシが山&里で5時間で走れる範囲は、1/25000地図では両手を広げた面積。それを完全にはみ出している。
稜線以外のスキー場や標高の低い里山エリアを見ると、両手に収まる範囲で、500点は取れる。
ということで、リスクを早々に回避したワシ。
狙いに行って沈没したスコアの部の実力チームは数知れず。否応なく行かざるをないストレート組は3/4が制限時間に間に合わず失格となった。
冷静で正しい判断であったと改めて頷く一方で、力を出し切れば5時間以内で戻れたんじゃないか?
チャレンジしなかったことを悔やむ気持ちがホンの少しだけどある。
間を取って、半分だけ攻めてみて考えれば良かったんじゃないか…とか。
それぞれの選手に、こんな、タラレバが山ほどある。
装備や食糧、ウェアのタラレバ。
コース取りやナビゲーションのミス、バディとのコミュニケーションのそれ。
経験に基づいて冷静に検討し判断したからこそのタラレバなんだろう。
終わってもまだまだ引きずってしまう。
こんなこともOMMの魅力なんだろうな
コメント
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