アレグザンダーのパターンランゲージには駐車場に関して3つの例が挙げられている
- No.22 9%の駐車場
- No.97 見えない駐車場
- No.103 小さな駐車場
No.22の「9%の駐車場」は都市計画レベルのものなので置いておくと、市民レベルで参考になるのはNo.97とNo.103の2つ。
江東区の砂町にある順天堂の高齢者医療センターの駐車場は、小さな駐車場でもないし、外から良く見える駐車場だけれど、設計者の考え方としては「97番の見えない駐車場」に近いのではないかと思う。
「見えない駐車場」というのは、駐車している車があまり見えないように、自然の木や塀などで覆うことの提案だ。
全ての面積が駐車スペースに充てられるのではなく、3台ごとに落葉樹の立ち木が挟まれており、僅かではあるが夏は日陰を、冬は木漏れ日をもたらしている。
↓写真は1月に撮影されたもの
母の受診の送迎で、何ヶ月かに一度訪れるのだが、この駐車場のお陰でさほど苦にならない。
地球温暖化と云われているものの多くは、実はヒートアイランド現象ではないかと思うが、駐車場のコンクリートやアスファルトの照り返しはヒートアイランドの原因の大きな割合を占めているだろう。
東京の駐車場にこのような立ち木が挟まれるだけで、ヒートアイランド現象は相当和らげられるのではないか?