11/7に控える「神流マウンテンラン&ウォーク」の序盤の登りに備えるべく、奥多摩の日の出山~金比羅尾根のトレイルに出かける。
神流に類似したトレイルは、奥多摩、奥武蔵、丹沢でいくつも考えてある(「かんなマウンテンラン&ウォーク対策」)が、今日は夕方に家族でカミさんの誕生日の食事に出かけることにしているので、早めに帰宅できるアクセス容易なショートコースにした。取り付きから日の出山までは700m弱、途中の三室山までが400m弱。神流に当てはめると標高差900m以上ある御荷鉾(みかぼ)山までの登りに比べるともの足りないが、600m程の桐の城(きりのじょう)山までの登りには近いのではなかろうか。
金比羅尾根はハセツネ終盤のデッドヒートで有名で、ハセツネでは西に位置する御岳山の方から来るのだが、今日は日の出山までの登りが狙いなので、東斜面から登って行った。御岳からは人出が多すぎるし、トレイルの様子が違いすぎるからだ。
昨年一度登って気に入ったコースだが、全く同じでもつまらないのでアプローチを少しだけアレンジした。前回の二俣尾下車→愛宕神社→三室山を、日向和田下車→吉野梅郷→琴平神社→三室山に変更してみた。
ゴールの「瀬音の湯」は変わらず、金比羅山付近から、林道を西に下り、落合から風呂の通用口を入っていくコース。
コースタイムの設計が面倒だったので、前回のコースのものを使用し平地換算6km/hの3h36に設定。日の出山までは予定より速く、休憩込みで1h28、休憩抜きでは1h25。下りは立ち寄った浅生山からの下りで、送電線工事の作業路に迷い込みタイムロス。なんとなく熊がでそうな気配がして怖かった。
迷い込んだ作業路はしっかり踏み跡がついていたので、枯れ枝を使って×印を作り、再発防止をしておいた。そのタイムロスを除いても、下りは2h07と少々オーバー、走行時間のトータルでは3h32分で、ほぼ予定通りだった。
↓図は前回(赤線)のもの。青線がハセツネのコース。
↓同じく前回の高低図
【順を追ってのアルバム】
↑日向和田の駅。駐輪場があり、通勤通学に使われている様子。あまり風情はない。
上流方面に少し進み、神代橋を渡り、吉野梅郷方面に。写真は多摩川下流方面。正面の山のどこかが天狗岩、赤ボッコだろう。
梅の公園入り口近く、いい雰囲気の喫茶店。日曜の10時前で、まだ準備中。
梅の公園入り口の前を通り過ぎる。
すぐに琴平神社の鳥居に突き当たる。ここまで駅からゆっくりジョグで10分ほど。
左手に、まっすぐ伸びる林道があるが、行き止まりのため、鳥居をくぐって進む。
トイレと水道がある。水道には「登山靴を洗わないで」と書いてある。
鳥居をくぐって石段を上がると、すぐに土の坂道。右手にゴルフ場を眺めつつ、ずんずん登っていく。
登り始めて30分ほどで、三室山。木々の隙間から青梅方面が少しだけ見える。
三室山からは、稜線を辿っても良し、平坦な巻き道(整備された林業作業路)でも良し。登りトレーニングにも関わらず、意志薄弱な私は当然巻き道を選択。
昨年も写真を撮った皆伐地。植林された苗木が少し伸びている。
皆伐地のすぐ脇は、間伐地。批判の多い皆伐だが、補助金がつかないと手が掛かる間伐をするのは難しいのだろう。
林道とクロスしたあと、電波塔方面に舗装路をしばらく進む。電波塔近くで左のトレイルに戻る。
↑こちらは手入れがされていない人工林(A) ↓こちらはここ数年内に間伐されていると思われる人工林(B)
同じ南斜面で隣接している地域だが、(A)は、細い木が密生し、見通しが利かず、光も届かずに暗い。下草も少ない。なによりも木が細く商品価値が低いし、風倒木、土砂流失の危険もある。(B)は間伐されているため、林内が明るく、下草も適度に生えている。
平坦な作業道が、木の根の張った山道に変わり、しばらく登ると石段が見えてくる。石段の上が本日のピーク日の出山頂。
日の出山頂には、10組ほど、30人ほどのトレッキングのパーティーが食事休憩。風が強く、ハードシェル+フリース姿にも関わらず、寒さに震えていた。
一方で、一人半そで半ズボンで汗をたらして喘いでいる私。薄着だが、ファイントラックのスキンメッシュのお陰で汗冷えは殆どない。汗を拭ったり、写真を撮ったり、ゼリーを摂取したりしつつ、15分ほど休憩しているうち、流石に冷えてきたので、早々に下山。
日の出山下は、道が錯綜しているので、方向に十分注意して進む。
途中、麻生山に寄り道。稜線の肩のような山なので、登りはそれほどでもない。
麻生山から、巻き道に戻るところが分かりにくい。この道は道迷いしてしまった岩っぽい尾根道。
巻き道に戻るためには、Z字のように、来た方向に戻る感じなので要注意。
金比羅尾根の緩やかで長い下りは、ファンラン向きで最高に気持ち良い。このような巌(いわくら)も。
大きく東斜面を伐採されたあたりが、金比羅尾根のほぼ中間。
皆伐された場所に隣接する林をの「林相」比較。↑(C)何年か前に間伐されたと思われる林と、↓(D)手入れされていないと思われる林。
分かりにくいが、葉っぱのついている部分の比率に注目。(C)は全体の高さの半分近くに葉っぱがついているのに対し、(D)は1/4程度しか葉がついていない。光合成の能力が全くちがっているので、数年すると、一本一本の樹木の太さが大きく違ってくる。
さらに下っていくと、人工林と二次林がモザイク上に混交し、林相が変わってくる。トレイル右の大きな木は、おそらく樅の木。この木が見えてくると・・・・ハセツネの終盤の応援地点、↓この橋が近い。
この橋を渡ると、金比羅山だが、今回は渡りきってすぐに左、空き地に降りてから、橋をくぐって西に向かう。
砂利の林道を足裏をバンバンさせて1~2キロほど下る。
民家のような屋根、民宿「宇佐竹」が見えてくる。
畑にあった植物。葉が見当たらず、土か茎が伸びてすぐに花がついている。なんという花だろうか・・・
民宿「宇佐竹」から先は舗装路で、数百メートル進むと落合橋の袂に出る。写真の建物の左記を右に折れる。
製材所の脇から見える多摩川の河原。大勢の家族連れがバーベキューを楽しんでいる。後始末とか心配だなぁ。
河原の反対側は、落合キャンプ場。キャンプ場をまたぐようにして、瀬音の湯に渡る橋が掛かっている。
橋を渡ると、瀬音の湯の裏口。
瀬音の湯は、自分の入った午後イチはそうでもなかったが、風呂から出た14:00頃は行列が出来る程の混雑になっていた。風呂では、冷水と温泉を何度も行き来して、膝から下をしっかりアイシングする。
風呂上りに生ビール、とろろ蕎麦、蜆の味噌汁で遅めの昼食。ここの生ビールは、アサヒスーパードライなのだが、ボタン一つで自動的に注ぐタイプ。細めのジョッキが、最初斜めにセットされていて、徐々にまっすぐになり、まっすぐになると注ぎ終わっているというもの。職人技を機械化したような感じで、泡が肌理細やかで持ちが良く、とても旨いので気に入っている。
バスの時間まで30分以上あったので、足湯にゆっくりつかる。これで明日からの下肢の筋肉痛はないだろう。
走る格好で家を出たので、行きの電車では季節外れの短パン&Tシャツで寒かったが、帰りは長袖+ウィンドジャケットを着込んだ。足湯効果もあって満腹&ほろ酔い気分で、丁度良い涼しさ。
武蔵五日市までバスで行き、15:55のホリデー快速で御茶ノ水まで座ってぐっすり眠って帰ってきた。
【本日の走行データ】
平地換算6km、ほぼ予定通り
- 走行距離 16.695km (カシミール3D)
- 走行開始 9:05
- 走行終了 13:05
- 走行時間(休憩抜き) 3時間32分
- 走行時間(休憩・道迷い込み) 4時間00分
【本日の補給食、サプリ】
《朝食》
《走行中》
- ハイドレーション: SAVAS 1,000cc分を1,200cc希釈(消費 600cc)
- PETボトル: いろはすオレンジ味500cc(消費400cc)、水分合計1,700cc(消費1,000cc)
- アミノバイタル・スーパースポーツ・ジェル: 2パック、200Kcal
《走行後》
- 瀬音の湯にて、生ビール(@450)、とろろそば(@800)、蜆味噌汁(@150)
【本日のウェア、ギア】
- バックパック: グレゴリー・スティミュラス 5L
- シューズ: ラ・スポルティーバ クロスライト(インソールはオリジナル)
- シャツ: ゼビオ・オリジナルT
- ドライ レイヤー: ファイントラック・フラッドラッシュ・スキンメッシュT
- パンツ: パタゴニア・ウルトラ・ショーツ
- 靴下: パタゴニア・ライトウェイト・エンデュランス・アンクル・ソックス
- 手袋: モンベル・フィンガーレス サイクル用手袋
- 帽子: モントレイル・ランファスター・キャップ
- サポートウェア: スキンズ・ハーフタイツ ホワイトカモ
- ハイドレーション: キャメルバック・オメガ・リザーバー 1.5L
- 計測用具: スントt3c(計時のみ)
【その他携行品】
- ウィンドジャケット: TNF・スワローテイル・ジャケット
- エマージェンシーセット(緊急シート、ヘッドライト、緊急食、ソルト、その他入り)
- ホワイトテープ
- ウィックドライ・タオル(小)
- 着替え: 靴下、アシックス・ランニングトランクス、キャプリーン2ジップロング
- 熊鈴