次のトレイルレース、武田の杜は距離が30km。トレイルランとしては長いほうではないが、自分はまだ経験したことがない距離なので、しっかり準備をしておかないと完走が危ぶまれる。
陣場山のレースからまだ1週間しかたっていないし、仕事が立て込んでジョギングもできていないが、少し長めのトレイルで身体を慣らしておこうと考え、天気がよくなった日曜、奥多摩の石尾根に出かけた。以前タカタッタ誌に掲載されていたコースだ。
予定では平地6km換算、5時間15分の走行時間のペース。前半はボチボチのペースだったが、後半はバテと捻挫でだいぶ時間に遅れてしまった。
朝5:30に起床、6:34御茶ノ水、7:17立川、7:52青梅と、電車を4本乗り継ぎ、奥多摩駅に向かう。青梅発の普通電車はちょっとしたラッシュ並みの混雑だ。天気予報では暖かい一日になるとのことだったが、さすがに朝早いので薄手のダウンジャケットを羽織っていった。下は半ズボン。鳥肌が立つほどではないが、結構寒い。
奥多摩駅に8:28着で着くやいなや、皆ダッシュでバス停に駆ける。8:35発鴨沢行きのバスは満員で増発。
バスに乗って40分ほど、9:15に鴨沢バス停に着く。山梨県の丹波山村に入って数10メートルといったところ。
バス停の向かい、登山道入り口脇に公衆トイレがある。
裏道と林道と登り、1キロ程行った所(左の車の先)からトレイルに入る。
山梨県と東京都の県境、小袖川に沿って七ッ石山まで続くこの尾根は、通称「登り尾根」というらしい。
杉林も一部にあるが、殆どが雑木林。ところどころに紅葉もある。
南斜面の雑木林は、冬になると葉が落ち、とても明るくなる。良く晴れたこの日は紫外線で眼が痛くなった。
トレイルの傾斜はさほどきつくなく歩きやすい。
一時間少し登ると堂所(どうどころ)という少し平らになったところに出る。裏高尾の堂所山と同じ読みだ。
堂所を過ぎると、西側の展望が開け、富士山も見えるようになってくる。風が強いこの日は富士山もきれいに見えた。
七ッ石小屋下の分岐をブナ坂の方に進み、簡易な橋を渡る。
ブナ坂手前で、道を間違って不必要にスイッチバックしてしまい、15分ほどロス。ここは途中に通り過ぎた水場。
山頂からわずかな距離しかないのに水が湧いているのが驚き。
七ッ石神社下の斜面。幅広く、一枚板のように平らで、しかも岩がちという独特な景観。
七ッ石山頂のすぐ下に、モヤイ像のような大きな石柱が立ち並ぶ。ひょっとして山の名前はこの岩から取ったのだろうか。
七ッ石山頂から、小雲取山越しに見た雲取山。見ている分にはすぐの距離だが、往復で5kmくらいだろうか・・・
富士山もくっきり。輝いている。稜線に出ると風がもの凄く、頂上は早々に引き上げる。
七ッ石山から鷹ノ巣山にいたる稜線。この風景が一つの典型。石尾根という言葉のイメージとは裏腹に、なだらかな起伏の幅広い尾根。杉の葉が敷き詰められたトレイルは足にも優しく、ほのかにいい香りもするし、気持ちよく走ることができる。
登り尾根の後半から足腰が疲れてきて、走るのがかなりしんどくなってきた。
このような巻き道のトレイルも、もう一つの典型。巻き道は石尾根のほぼすべてに通っている。足腰がしんどいのでもちろんすべて巻き道を選択。
鷹ノ巣山下の避難小屋。後学のために一応中を覗いてみた。鍵は閉まっておらず、人が一人横になって休んでいた。すぐ隣にはトイレもあり、安心だ。周囲はなだらかでビバークすることもできるようだ。
六ッ石山分岐の先、落ち葉だらけの坂道。
落ち葉の下はところどころぬかるんでいて、気をつけないとスッ転ぶ。
三ノ木戸山の下、標高1000メートル付近になるときれいな紅葉が出てくる。この付近で疲れはピーク。転びかけて足首を数度捻挫。折角の下りなのに最後は歩きになってしまった。
ゴール地点の日原大橋からみた日原川。予定を30分以上経過しての到着。
すぐに「もえぎの湯」に直行。大混雑で、入館までに30分待ちとのことで整理券を配っていた。実際は10分少しで中に入れた。待っている間に足を触ったら、筋肉がカチコチに固まっていた。風呂に入り、ビールととろろそばを食べると生き返った気分。
もう少しのんびりしたかったが、16:52のホリデー快速に乗るために駅に急いだ。
初めての25kmオーバーは、予想以上に疲れた。現時点の体力、持久力では、サポートタイツのロングを履かないと30kmは厳しそうだ。
【本日の走行データ】
- 走行距離 25.9km(カシミール3Dでは24.2km、スントでは27.7km、両者の平均)
- 走行時間(グロス) 5時間57分14秒
- 走行時間(ネット) 5時間44分05秒
- 平均ラップ(ネット) 13'28/km
- 平均速度 4.52km/h
- 最大心拍 175
- 平均心拍 153
- 運動強度 5.0(MAX5.0)
- 消費カロリー 3,274Kcal (スントによる)
【本日の補給食、サプリ】
- 朝食(自家製菓子パン 3ヶ、VARMジェル 1袋(35Kcal)、しょうがドリンク(缶入)
- 自家製スポーツジェル 150cc マルトデキストリン120g、454Kcal
- アミノバイタル2200×2袋
- SOYJOY 1袋
- ハイドレーション(「ノンブランドスポーツドリンク 1000cc分+クエン酸+ビタミンC」1200cc(消費1,100cc)
- 走行後(生ビール中1杯、とろろそば)
【本日のウェア、ギア】
- バックパック: ミレー・アクシオム 15L
- シューズ: モントレイル・ハードロック 08モデル
- シャツ: Icebreaker スーパーファイン・190トラベルライト Tシャツ
- アンダーシャツ: ファイントラック・スキンメッシュ Tシャツ
- ウィンドシャツ: TNF スワローテイル・ジャケット
- パンツ: アシクス ランニング・トランクス
- 靴下: SmartWool PhD ランニングライト・ミニ・ソックス
- 手袋: パールイズミ・メッシュ・指切
- 帽子: アウトドアリサーチ・スウィフトキャップ
- サポートウェア: スキンズ・ハーフタイツ ホワイト・カモ
- サポートウェア: スキンズ・アームカバー ホワイト
- ハイドレーション:ブラティパス・水筒タイプ 2L
- 計測用具: スントt3c(ハートレートモニター、フットポッド)
- 着替え(スキンメッシュT、パタのキャプ3ジップ、ユニクロ靴下)
- メディカルセット(ホワイトテープ他)、エマージェンシーセット、ダウンウェア(モンベルULダウンジャケット)
【本日の費用】
- JR: 錦糸町→奥多摩駅往復 1,210円×2
- バス: 西東京バスNo.09 奥多摩駅→鴨沢 610円
- 入浴: 750円、生ビール: 580円、とろろそば:680円
- 計5,040円