昨晩は乃木神社「管絃祭」で雅楽を堪能。
日時: 10/13(木)、18:00開場
入場: 無料
会場: 乃木神社境内 地下鉄千代田線 乃木坂駅 徒歩2分
出演: 乃木雅楽会・雅楽道友会
同じ職場の先輩が楽人として出演するので、ここ何年かお邪魔している。
仕事の打ち合わせが思いのほかのび、現地に着いたのは6時間際。
本殿前の拝殿が舞台になっていて、回廊に沿って設けられているコの字型の席がほぼ満席。上手の袖の席で拝見。6時には立ち見の方も出るほどの盛況だった。
奉納演奏の曲目は、
御神楽(みかぐら): 「其駒(そのこま)」
管絃: 黄鐘調 「越天楽」(えてんらく) 「海青楽(かいせいらく)」
舞楽(ぶがく): 左方(さほう) 「青海波(せいがいは)」 右方(うほう) 「八仙(はっせん)」
良くはわからないのだけれど、演奏はたうたうような調べで、私にはとても心地よく感じられた。特に鞨鼓のトントントンという音がアンサンブル全体を整えているように感じた。それぞれの楽器も、過去何回かに比べると上手くなっているように思う。
舞楽の「八仙」は、鶴の群舞をモチーフにしたもので、崑崙あたりを起源とするものらしいが、とてもエキゾチックで、中国西域を彷彿させるものだった。
当時支配的立場であったであろう、彼の地からの渡来人達は、昨夜のような舞や演奏にふれて故郷を懐かしんで居たのかもしれないと思った。
装束には鯉と思われる魚が描かれていたのだが、自分には鶴が鳳凰の、鯉が伝説・想像の大魚である「コン」に見立てられているように思えた。リーフレットの解説を見て、崑崙を起源とするということを知っていたためかもしれない。
渡来人たちの起源確認、正統性の確認のような意味合いもあったのだろうか・・・。
国内はもちろん海外でも、じわじわと人気が高まっている雅楽だけれど、神社の祭事に立ち会う機会でもないと、中々接することが少ないと思う。そんな雅楽を間近で、それも都心の杜の中(ちっちゃいけど)という最高のロケーションで、しかも無料で味わうことができる貴重な機会だった。
乃木雅楽会の応援に入った雅楽道友会は宮内庁楽部と並ぶ、正統の雅楽を伝承する数少ない演奏集団で、来年はニューヨークでビル・ラズウェルらとコラボをする予定もあるとのこと。
終わったあと、一緒に行った知人達とイタメシ。イタリアンの落合シェフプロデュースとかで、結構美味しい店だった。
雅楽道友会: [http://www.gagaku.com/]
昨年の様子: [http://www.youtube.com/watch?v=1qdf85x7s20]
今年のチラシ: [http://www.nogijinja.or.jp/news/img/2011kangen.jpg]
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