「倍音」中村明一 春秋社 2010
日本古来の「密息」を駆使して活躍する、作曲家にして尺八奏者の音響文化論。
横山勝也師他に虚無僧尺八を学びつつ、横国大で量子化学を専攻したのち、パークリー音大で作曲とジャズ理論で最優等卒業という、和洋の音楽文化に通暁した筆者ならではの論考。
整数次倍音、非整数次倍音に着目し、音響空間、倍音構造が特徴的な日本音楽、同期型・共時型コミュニケーション、身体論について斬新にして本質的な考察を展開している。
誰もが日常的に行っている、姿勢、呼吸、話し方、歌い方などを少し変えるだけで開かれる身体宇宙。
興味ある方は、『「密息」で身体が変わる』(新潮社)と合わせて一読あれ。
ランにもプラスになる筈です。
at Mominoki House 一汁五菜定食を食しつつ…^^;
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