あれから1000日。
岩手産まれの年若の友人が教えてくれた。
あの日、東京に住む私と私の家族、職場に直接の被害は何もなかったに等しい。
帰宅難民? 計画停電?そんなものが被害にはいるものか。
それでもあの日を境に、私の世界は大きく変わった。
この1,000日で、とても大切なものを失った。
その一方で多くの友を得た。
悪しき習慣と訣別し、喪いかけていた自分の身体を取り戻した。
何ひとつ解決していない。まだ始まったばかりだ。
あの日を風化させるなんてとんでもない。
この1,000日を喪うことじゃないか。
この1,000日を喪えば、これからの10,000日を喪うことになる。
それは私を喪うことである。かの地に住まう幾万の人の生を喪うことでもある。
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