悩んだ結果、大会には出場することにした。前々日のジョグで、スローペースながら10km近く走れたし、頭痛も後頭神経痛と判り、薬も効いてあまり気にならなくなったからだ。第三回目を迎える「富士山麓トレイルラン」、私の始めてレース参加だ。
高速道路の渋滞を避けるために4:00に起床し、4:30には家を出た。幸い一箇所の渋滞も無く6:30には現地についた。
受付は7:00からだが既にスタッフは集まっている。500m程離れた駐車場には出場者の車が既に10台ほど。
1時間半ほど仮眠して8時、駐車場は100台以上が停車しいっぱいになっていた。
河口湖畔の遊歩道を10分ほど歩き、受付をしに向かう。途中、富士山がうっすらと見える。
ゼッケンと計測チップ、参加賞のマグカップを受け取り、再び駐車場との間を往復。
きれいな芝生の会場での開会式は、福田六花氏のステージもありリラックスした雰囲気。
ゲストの間瀬ちがやさんが大人気だった。
ロングはフルマラソン持ちタイム順、10組のウェーブスタートだが、フルマラソン経験のない私は持ちタイムが無く最後の10番目。まぁ殆ど最下位スタート。
開会式から会場スタートまで1時間以上、10組のレーススタート10:56までは2時間近くほどある。
ゼッケンをつけたり、荷物を詰めたり、ストレッチをしているうちにボチボチ順番が来た。
ぞろぞろとスタート地点に向かう。この斜面ですでに心拍は150超。ここでウォームアップの仕上げをしようと思っていたので丁度いい吹き上がりだったのだが、一人でハァハァ言う音が周囲の人に聞かれてしまい、少し恥ずかしかった。
スタート地点の羽根子山。河口湖がよく見えるので、別名一湖台。
10組のスターターは、間瀬ちがやさん。なんか冗談を言っていたが聞こえなかった。時間は確認しなかったが、多分予定通り10:56だったと思う。
この後、間瀬さんも10組でスタート。
スタートから100メートル先くらいでピューと追い越されてしまい、走りを観察する暇もなかった。結局何位だったのだろう?
私を追い抜く同じ組のアラフォー・ビジョガー。6kmくらいの地点。
スタートから6km位だろうか、早くも折り返しの人とすれ違った。この方は第2ウェーブの組で先頭から10番目くらい。
紅葉台から西湖民宿村までの下りで、足首を捻挫し担架で運ばれている人を追い越す。
ホワイトテープを持っていたのでお貸しする。係員がテーピングを知らないので、巻いてあげようかと思ったが、怪我人自身が知っていたし、関門で落ちるのじゃないかとヒヤヒヤしていたので、テープだけ渡して来た。
後で気づいたのだが、関門まではだいぶ時間が余っていたので巻いてあげればよかった。
私を追い抜くビジョガー。この方は後からスタートしたショートコースの人だと思う。ショートのビジョガーにはガンガン抜かれた。もちろん男性ランナーには数え切れないほど。
最初の1時間以上を、心拍が170前後と高いままで来てしまい、8~9kmの青木が原の樹海に入る頃には、私は既にフラフラになっていた。
この直後に六花氏がコース逆送してきて「お疲れ!」とハイタッチ。気弱になり、リタイアしたくなっていたところだったので、元気が出た。
フラフラの足腰、バクバクの心肺に追い討ちをかける後半の難所、三湖台への急な登り。心拍は再び170超。
ところどころに「ファイト!」とか「○○まであと少し」的な六花氏のメッセージがあって励まされるのだが、この二つのメッセージには気が抜けて、急坂をズルッと滑ってしまった。最初の六花氏の「一日一善」は笹川良一がおばあさんをおんぶして急な階段を登っていることをイメージしてしまったけれど、後の間瀬さんの「八膳」の伏線だった訳ね・・・
この坂では数人のおじさんが前後に居て、同じようなペースで苦労を共にする。
坂を登りきったところに開けるのが三湖台、そして恵みの給水ポイント。この間給水では歩く程度しか休まなかったが、さすがに1分ほど休んだ。残念ながら富士山は雲に隠れてしまった。
ここまでの目標が2時間30分だったが、2時間5分位で来ていることにびっくり。
タイム的にはいいペースだが、体力的には明らかにオーバーペースで、足腰が限界に近づいている。心臓も妙にドクドクし、高脂血症のことが頭をよぎる。
帰りの五湖台までが、またキツかった。皆も同じようにキツいらしく、あまり順位の変動がない。前も後ろも三湖台の坂で一緒に苦しんでいたおじさんたち。
五湖台以降は下り基調になるので、気分はご機嫌、写真をパチリ。
五湖台からゴールまでレース終盤の3.5kmの下りは皆さん膝や足腰がキツいようだ。
心肺の負担が少ない下りは、私はそれほど苦手ではなく、ヨタヨタしながらも走ることができた。この区間だけで20代らしき若者を含め10人位追い抜いた。抜かれたのは1人。「50オヤジ、してやったり」と内心嬉しくてたまらない。
ゴールは「FINISH」とかの幕があって大勢が待っているのかと思っていたが、出迎えはまばら。疲れか感動か、指が震えてシャッターがうまく押せなかった。ゴールの時計は14:14。
試走の時が4時間10分、目標3時間40分に対し、結果は3時間18分だった。体調と準備が不十分な中で完走できたし、初めて11分/kmのペースを達成でき、自分としては満足いくものだった。
集合地点の小海公園に戻り、参加賞の振る舞い、ミネストローネとフォカッチャをいただく。美味かった。この後ジャンケン大会とかで軽く盛り上がり、15時頃お開き。
近くの道の駅でソフトクリームをたべ、露天風呂のある天水温泉に立ち寄る。天水温泉は@1000円。道の駅に割引券があったが忘れてしまった。掛け流しの源泉があったが30度以下とぬるく、クールダウンにしても風邪引きそうで入れなかった。
30~40分程のんびりし、16:20に帰途に着く。
帰りは多少渋滞したが、家には19:15到着。約3時間ほどだった。スキンズのロングタイツに着替え、夕食後ブログをアップし、23時には爆睡。
【本日の走行データ】
- 走行距離 18km
- 走行時間(ネット) 3時間18分
- 平均ラップ 11'00/km
- 平均速度 5.5km/h
- 最大心拍 181
- 平均心拍 169
- 運動強度 5.0(MAX5.0)
- 消費カロリー 2,659Kcal(スント計測)
【本日の補給食、サプリ】
- 朝食: 菓子パン 3ヶ
- 朝食: バームドリンク 300cc
- レース前: 大豆&フルーツスティック 4本中3本消費 240Kcal
- レース前: バームジェル 1袋
- 自家製スポーツジェル 100cc 234Kcal
- アミノバイタル2200×2袋
- アミノバイタルジェル 1パック
- ハイドレーション(「ノンブランドスポーツドリンク 1800cc分+クエン酸+ビタミンC」を凍らせたもの) 2,000cc(消費1,100cc)
- 給水ポイントでの水 約400cc
【本日のウェア、ギア】
- バックパック: ミレー・アクシオム 15L
- シューズ: モントレイル・ハードロック 08モデル
- シャツ: ビクトリア(ゼビオ)・オリジナル即乾抗菌 Tシャツ
- アンダーシャツ: ファイントラック・スキンメッシュ Tシャツ
- パンツ: パタゴニア・ウルトラショーツ
- 靴下: SmartWool PhD トレイルランニング・ミニ・ソックス
- 手袋: パールイズミ・メッシュ・指切
- 帽子: アウトドアリサーチ・スウィフトキャップ
- サポートウェア: スキンズ・ハーフタイツ ホワイト・カモ
- サポートウェア: スキンズ・アームカバー ホワイト
- ハイドレーション:ブラティパス・水筒タイプ 2L
- 計測用具: スントt3c(ハートレートモニター、フットポッド)
- メディカルセット(ホワイトテープ、救急絆創膏)、エマージェンシーセット、ウィンドブレーカー(モンベル・ULウィンド・ジャケット)