とあるSNSで、東電の尾瀬売却のニュースを簡潔に報じ、尾瀬トラストについてふれたところ、「国立公園の土地を所有していると、何かしらのメリットがあるのだろうか」というコメントをいただきました。
以下そのコメントに対する返答コメントですが、こちらにも載っけます。
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私も良くはわからないのです。はっきりしていることは、金銭的にはメリットが何一つないということです。
そもそも国立公園になるような土地を金銭を代償として所有(私有)するということが、人として許されることなのか・・・個人の思いとして、あるいは自然法(コモン・ロー)の立場から考えたときに。
そのような土地はかつては神の住まう土地でしたし、いわゆる「コモンズ(共有財・社会的共通資本)」以上の存在だったのではないでしょうか。所有はおろか利用すること、恵みをいただくことさえ憚られたのではないかという思いがあります。そのような土地を所有したり売買すること、さらには投資・投機の対象にすることは、自然や人智を超えるものを惧れることを知らない、傲慢不遜なことのように思えるのです。
よしんば人に所有が許されるにしても、公的な立場のものが市民・国民・公民の代理としてお預かりするという性格なのではないでしょうか。
「このたびは幣もとりあえず手向け山・・・」神のいます山々は、幣を手向ける対象=一方的な贈与の対象な訳で、むしろ金銭的にはメリットよりもデメリットが多いでしょう。しかしそのようなデメリットを引き受け、反対給付を求めることなく一方的贈与を継続すること、奉り仕えること(奉仕)が公的な存在とみなされ、税という形の贈与と、敬意の対象になるのではないかと思います。
今回の東電の行為は、国立公園の土地を流動性の高い資産として換金しようということで、まさに金銭的なメリットを得るための手段とみている訳です。投機的な資産として自然を切売りしていることとどこが違うのか? 公益企業が行うべきものではありませんし、行ったとたん公的な存在からすべり落ちるでしょう。
原発補償に際しては公益企業、国策を持ち出しつつ、国民の自然に対する畏敬の念に関しては、私企業という外形を利用しそれを踏みにじる。公益性の剽窃です。
そのような者たちの手から尾瀬の自然を取り戻したいという思いです。
未整理で分かりにくい文章ですいません。
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コメント
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