今年最大の目標レース、美ヶ原70K完走しました♪
制限時間3分38秒前、あわやというタイムですが...(笑)
【因縁の美ヶ原…】
因縁のレースなので、日記も思いっきり長いです。
一昨年の第1回(32KM)は、ゴールまで行ったものの時間オーバー。
昨年の70kmは、序盤にハンガーノックになり、3時間も後にスタートした35kmトップの貝瀬選手にはわずか20km地点で抜かれるし、他にも新月姫、あきやまひろみ嬢、男子の大勢の選手に抜かれ、第一関門にも向かえないという屈辱。
完膚なきまでやられ、数年は完走できる自信がなかったけど、3月に行われた似た距離と高低差、制限時間の伊豆をクリアしたことと、制限時間が1時間延びたことで、「行けるかも…」という気持ちが芽生えてきました。
それからは月間走行目標も350kmに上げ、走れる日は出来る限り走るようにし、走法もあれこれ工夫。最近は食事も変えて、盤石の態勢でのぞみました。
【レース前日】
前日は、つぶゆきさん、みづきちゃん、ハリーさん、白鳥君、まつもっちと6人でまんもカー乗り合わせで、向かうことにした。
8時出発予定のところ、つぶゆきさんからの電話で私が起きたのが8時過ぎ。前日寝たのが6時近くで寝過してしまった。
それでもかなり早くに現地に入り、予定通り、霧ケ峰高原一周をゆるラン。
「レースのために足をとっておく」のが嫌いだし、緩やかで素晴らしい景観の霧ヶ峰を楽しまないのはなんとももったいない。
ゆとりのペースのランだったのに、同走したまつもっちが速いせいか、後半はフラフラ状態。
昨年のレース序盤と同じような状態だ。我ながら唖然としてしまった。
睡眠不足のせいか、酸素が少ないのか、気圧の影響か…
「霧ヶ峰には魔物が住んでいる…」ひとり呟いた。
明日は、朝起きぬけに霧ヶ峰を通過するし、アドレナリンが出てペースは上がってしまうものだし、条件はさらに悪いはず…
翌日の作戦を改めて見直し、ともかく序盤の20kmを抑えることを最大の目標にした。
序盤さえ乗り切り、しっかり補給さえすれば、後半は比較的好きなゆるい登りが多いし、きっとなんとかなるはず。
関門設定の15~30分前を目安にペース設定しなおし、後はいつものノーガードで、出たとこ勝負。
ともゆきさん、かずみん夫妻の宿に寄りぷらむをいただく。
バンタムさん、オーバランさんとは酒屋でばったり。
宿に戻って、ヴィーガン対応ディナー(想定外♪)をたらふく食べて、眠るのみ。
【レース当日~和田峠AS】
スタート地点に近い宿を押さえられたお陰で、朝はゆとりを持って会場に向かう。
山が好きさん、マロンさん、新月姫、バンタムさん、オーバーランさん、ボラのルートさんと記念撮影。
同宿のつぶゆきさん、みづきちゃん、茂ちゃん、ランくみさんなどと一緒に、最後尾あたりからスタート。
鷹山スキー場のゲレンデは、おしゃべりできる心拍と呼吸を維持しながら、ペースを抑えて歩きまくり。八ヶ岳方面のモルゲンルートや、先週のライトの列が美しかったなぁ。みなさん写真をパチパチ。(この後しばらくスマフォが故障)
美ヶ原の台上は渋滞気味なので、抑えるまでもなくゆったりラン。
昨年はとても長く感じた下り林道も、抑え気味なのに数人にパスされただけで済み、あっさり終わってしまった。
登り返しの鉄塔管理道を兼ねた林道は、自分的には最大の難所。
これも抑えているのに、スタスタと足がでる。表示距離よりも2km長かったけれど、和田峠のエイドには、ほぼ予定通りの時間に到着。
エイド前のロードで甲府の千夏さんにで会い、写真を撮ってもらう。参加予定だったけど、DNSでボランティアに回ったそう。
エイドでは、昨年ハンガーノックに落ちいった轍を踏まぬよう、しっかりと補給。
ハリーさん、大阪のタナカ君と相次いで出会う。
【和田峠AS~扉峠AS~第1関門山本小屋AS】
山本小屋の早めの関門設定は気になるけれど「抑えて抑えて…」と呟きつつ、三峰山までのアップ&ダウンを上っていく。
風が強くなり、時折雨も混じる霧が出てくるけれど、炎天下を歩くことに比べるとナンボ楽なことか…。景色を見れないことを嘆くよりも、ポジティブ・シンキングで天気を味方にして、ゆるゆると進むと、あっという間に三峰山にたどり着いてしまった。
つぶゆきさん、みづきちゃんをここでパス。一緒に走っていたのは神流SLのペアの練習かな?
三峰山を降りての樹林帯の尾根の小さなアップ&ダウンで痛そうにびっこを引いている男性を発見。昨年自分がハンガーノックでフラフラになっていたところだ。
妙な符合を感じて、声を掛け、しっかりテーピングを施す。
持っていたテープが古くてうまく切れなかったので、通りすがりのランナーに声をかけてホワイトテープを分けてもらう。対応中に、ハリーさん、つぶゆきさん、みづきちゃんが追いついてきたが先行してもらう。
20分ほどロスしたこともあり、さぁ、そろそろペースアップだ!
これから先はパスされることはほとんどなく、パスすることが多くなった。
扉峠まで急いで進み、すぐに茶臼山の激登りにとりつく。
途中数人に電解質や塩分、ようかん、GPSの残り標高差情報などをシェア。
美ヶ原のスコットランドのような景色を楽しみながら進むと、ハリーさん、つぶゆきさん、みづきちゃんに追いついた。
すぐ歩行区間になったので、以降はつぶゆきさん、みづきちゃんとついたり離れたりしながらも、何となくチームのようにして進む。
山本小屋ではお汁粉を何杯もいただき、味噌きゅうり、あんこのお焼きなどたっぷり補充。のんびりしつつも、関門30分前にスタートできた。
【山本小屋~第2関門 和田宿】
山本小屋からは、少しだけコース変更があり、数百メートルロードを走る。
このあたりから先終始どピーカン(涙)
物見岩のあたりは、ルナサンダルのおじさんとおしゃべりしながら進む。
64歳で、レースは斑尾に続き2戦目。いい脚をしていたけれど、ランニングはおろかスポーツ経験ゼロとか。恐るべし…
その先で、先行していた白鳥君をキャッチ。
和田宿までの長い林道で、35kmの選手とすれ違う。大声で声掛け。
ブンブンさんは思いっきり速く、かずみん、ともゆきさん、かけまささん、ゴッチさん、しのっちゃさん、いくみちゃん、雄勝で合った高野さん、会社の仲間とはハイタッチ
エール交換で元気が増幅したせいか、その後のロードではごぼう抜き。
和田宿到着は関門の1時間半以上前、7時間半も掛からずについてしまった。
先についていた山が好きさんに出会う。「たっぷり休んでダイジョウブ」とアドバイスを受け、実際45分も休んでしまった(笑)
長い間いたので、大勢の仲間や道中で知り合った人と再会。
ここまでくると、皆さん多かれ少なかれトラブルを抱えているようだ。
山が好きさん、ハリーさんはここでDNF。
みづき、つぶゆきさんの休憩終了を待って、予定より30分早く、関門閉鎖1時間前に出発。
【和田宿~第3関門長門牧場】
この区間は水沢峠の300mのアップ&ダウンを経て、長い長い登りロード&林道。
水沢峠の上り下りは大好きな斜度なのでスタスタ先行する。
再び脚を痛めた選手に遭遇。いい感じのイケメンだったので、女性陣のための在庫確保のためにちょっかいを出しておく。
聞くとヒフク筋側部の痛みだと云う。触るとカチカチに固まっている。脛腸靭帯の痛みになりそうだったので、予防のテーピングとマッサージをし、これ以上固めないための走り方をアドバイスする。
幸い復活して、途中で先行して行ったので、きっとフィニッシュしてると思う。
登り林道は、ゆるジョグで進む。皆は歩いている。
水が不足気味だったので、何度か沢におり、水浴びしたり飲んじゃったり(笑)
そのたびに歩いている選手に抜き返され、二度三度と抜き返す。
長門牧場には関門閉鎖1時間前に到着。
楽しみにしていたコーラがない!!
田中くんにコーラ味のドリンクタブレットをもらい、水に溶かして飲む。
和田宿と長門牧場だけで水を2リットルくらい飲んでしまった(笑)
みづき、つぶゆきさんの到着と休憩終了を待って、予定より通り、関門閉鎖30分前に出発。
【長門牧場~第4関門大門峠】
大門峠の関門までは、あまりゆとりがない。
ここまで2人を引っ張り気味で来たけれど、水腹とたっぷりの補給で満腹状態。
休憩中にすっかり副交感神経優位になってしまい、突然の戦意喪失で、時おり率先して歩いてしまう。
大門峠までたどり着ければリタイアしてもいいかな…なんて気持ちになってくる。
これじゃいかんと、3人でフィニッシュ後のビールを目指して、「ビール、ビール、ビール」と掛け声を出して走る。ペースは遅いけど(笑)
途中、マロンさんの前橋トレラン部が私設エイド。冷たい水をだしてくれた。
一位と云う噂。師匠、さすがだなぁ…いろいろと。
フィールズの常、距離表示がいい加減で、いつまでたっても大門峠前の上り急坂が現れない。
やっとたどり着いた時には貯金に手をつけてしまっていた。
そしてこの坂が半端ない直登(>_<)
そこに現れたのが○○ちゃん。昨年の70km女子○位の彼女が「まんもさ~ん」と手を振って向かい側から走ってくるではないか…
ジャンピング・ハグ&そのまま半回転してから聞くと、大門峠で待っていたけれど、心配で激坂を逆走してきてくれたそう。
「きっと遅いよ」とは言っておいたけど、いったいどれくらい待っていてくれたのかな…「ボカァ、シアワセだなぁ」
アドレナリン全開、ドーパミン噴出で、激坂をサクサク登ってしまった。
関門につくと閉鎖まで30分を切っている。
3たび、みづき、つぶゆきさんの到着と休憩終了を待って、予定より少し遅れ、関門閉鎖15分前に出発。
【大門峠~フィニッシュ】
出発後、とりつきの坂を道間違え。
○○ちゃんの叫び声で気付いて取って返し、再び登り始めるけれど、これで余裕は10分を切ってしまった。
つぶゆきさんが脚の攣りで遅れ気味だったけれど、突然の復活で追いついてきた。
ラスボスは殿城山への300mの登り。フィニッシュ1時間前に関門閉鎖があるというけど、しらなかった…。8分前通過であぶないところ。
と、そこで「まんもさ~ん」という声。白鳥君がトランクスを脱いでもっこりパンツ(ETK参照)で追いついてきた。
帰りの車はこの4人の予定。
白鳥くんはリタイアと踏んでいたから、ペナルティで運転手をしてもらう心算でいたけど、追いついてきちゃったか…(笑)
誰かひとりがビールを飲めないんだな…どうしたらその一人にならずにすむか…とひそかに邪しまな策略をめぐらしながら、一緒に登っていく。
殿城山につくと後は霧ヶ峰高原の比較的平らな道。急いでラストのゲレンデに向かう。テープがちぎれて道が判らない。しかも暗くなってきた…
焦りつつも時間計算しながら、必死に走る。
ふと後ろを見ると、みづきちゃん。やるな…さすがトランス沖縄、324kmの女王。
そのままゲレンデを一気下り。
2人で手を取り3分38秒前にフィニッシュ。
ルートさん、ともゆきさん、かずみん、かけまささん、マロンさん、茂ちゃん達に会うことができた。
いやぁ…、1年間、これを目指して頑張ることができたし、途中エイドしたけれどフィニッシュできたし、本当に嬉しい。
と、そこに時間制限の約20分後につぶゆきさんがラストランナーでスイーパーと一緒に到着。
痙攣の嵐で大変だったそう。
ちょっと目を離していたら、椅子から転げ落ちて地面に倒れこんでしまった。
何事かと焦ったけれど、にやにやしている。オールアウトってやつだね。
惜しくも時間内完走はできなかったけれど、これはこれで充実感なんだろうなぁ…
【レース後】
と、皆でワイワイやっていたら、白鳥君の姿が見えない。
つぶゆきさんより先を走っていたけど、まだ戻っていないようだ。
泊っていた宿にも、クルマにも居ない。
まさか、道迷い? 主催者の方たちと慌てていたら、制限時間10分経過後に戻ってきたけど皆の姿が見えなかったのでシャワーを浴びていたそう。
つぶゆきさんは全身けいれんで車中でピクピク悶えているし、そんなこんなで、近場の風呂には間に合わず、折からの豪雨の中を岡谷まで移動して、温泉&ファミレスで食事。
翌朝の5時に帰着。さすがに今でも眠いです(笑)
【タイム・距離】
- 14:56:22
(1stエイドで-20、-10、後続待機で-20、-10、計60分は次回短縮可能か) - 74.36km
【ウェア、ギア】
- シューズ: アルトラ・ローンピーク
(次回はルナサンでもOKかと思う) - ソックス: スマートウール五本指ミニクルー
- 下着: スキンズ・A400ハーフパンツ白
- ドライ層: ファイントラック・スキンメッシュ・袖なし白
- シャツ: ダイジョウブTシャツ
- トランクス: アシックス・マルチ・ポケットパンツ
- 帽子: 黒い軽いの
- 手首グリップタオル
- ウィンドシェル: モンベル・EXライトウィンドジャケット・白
- バックパック: アルティメット・ディレクション・AKモデル
- ハイドレ: UDボトル、ウルトラスパイアボトル各1
- ライト: BDストーム、ジェントス閃、予備電池
- 白テープ(1/2巻) 、ワセリン、バンドエイド、ガーゼ、ティッシュ、日焼け止め、小ナイフ、ロキソニン、カフェイン
- ガーミン310
- スマフォ、予備電池、コード
- 熊鈴、大会Webのマップ
- サングラス、バフを忘れる
【補給】
- 水: 初期1.3L、エイド補充5.4L、計6.7L、残0.8L 消費5.9L
- 他水分: 味噌汁1カップ、お汁粉3カップ、スポドリ1カップ 0.6L程
- エンライテン2枚、塩タブレット2錠、梅干し2ヶ
- 田舎パン1/6を1片、バナナ1/5を20片、リンゴ1/6を3片、おやき1/4を4片
- クリフバー1、クリフジェル3、フルーツバー1、トレイルミックス30g程