雪模様の前日と打って変わって好天の14日、地域活性化(Local Innovations)のマイ・フィールド=小菅村に、iターン事例の先輩方を抜き打ち訪問しようと、車で向かう。
ついでに巨木の森を15~16km程トレイルランすべく、ザックやら靴を積み込む。
今回アポなしで訪れようと思ったのは、石焼天然酵母パン「Kokopelli(ココペリ)」、いろいろとお役立ちの天然酵母「源流きらり」、iターンではないようだが「多摩川源流トレイルラン」がはじまるきっかけを作った、東部森林公園キャンプ場ほうれん坊の方。そして当然「小菅の湯」
他にも「多摩源流大学」、「北都留森林組合」、「多摩川源流研究所」、「源流の森再生基金」、「多摩川源流トレイルラン」とか、興味深い取り組みはいろいろあるが、まぁ最初は気負わず、「少しずつ知り合いができればいいかな」というノリ。
7:30に家を出て、中央道を上野原ICで降りて上野原市内を通り、県道33号を小菅方面に進む。
左右の雪景色の山々を見て、トレイルランは断念。
途中、桧原村と小菅方面の分岐を左折。18号をくねくねと進む。
小菅村に入るころから、路面に雪が残っている箇所が多くなり、まるで雪国のような景色。
もちろん車は四輪駆動ではないし、スタッドレス・タイヤでもなく、それどころか溝が浅くなったタイヤと重たい車体というコンビネーション。この先、峠が近づいて傾斜が急になったらスリップしそうで、いささか不安になる。
長作を過ぎたあたりの坂で、とうとうスリップ。鶴峠まであと1kmもないだろうが、あきらめていったん引き返す。
戻っている最中に、路面の雪がどんどん融け始めていることに気づいた。国の重要文化財、長作観音堂あたり少し時間をつぶし、ふたたびスリップした坂に戻る。鶴峠までの様子を調べるために、車を置いて歩いて上ってみた。
鶴峠までスリップ箇所は2箇所ほどであることを確かめて戻ってみると、30分の間に、先ほどまで真っ白だった坂がすっかりと地面は黒くなっていた。
鶴峠まであと200メートル程のところまで進んだが、日陰の急坂で再びスリップ。
昼近くまで30分程待ったが、日が翳ってきてしまい融雪が進まない。5回ほど試みたが、車体のコントロールが効かず危険なため、ついにギブアップ。
小菅はあきらめて帰ることにしたが、小菅の湯が心残り。せめて別の温泉に入ろうと、数馬の蛇の湯に向かった。
ナビで見ると約20km、40分。県道33号との分岐に戻り、あきるの市方面に左折。くねくねと坂を上り、「甲武トンネル」(950m)を抜けて桧原村の上川乗に出る。ハセツネのCP1浅間峠から降りたところにある集落だ。
上川乗を左折し、南秋川沿いに坂を上ると、やがて数馬に着く。村営の温泉もあるが、私は少し先にある「蛇の湯温泉」が好きだ。日本秘湯の会の会員で、兜造りの建物が風情がある。
今日は登山客も少なく、宿泊客も殆どいない模様。雪景色の温泉を一人で楽しむ。掛け流しではなく、循環、ろ過、加温なのは少々残念。
そば一杯のつもりだったが、なんとなく寂しくなって、山菜6種+山女の塩焼き+そばの「浅間(せんげん)コース」、2,100円を奮発。
ついでに秘湯の会限定「秘湯ビール」なるものも試す。ぶな天然酵母で造ると書いてある。
お土産に「手作り味噌」1kg=1,050円を購入。少し高めだが、前回買って帰ったところ、香ばしくてとてもおいしかったのだ。
酒気帯び運転にならないように、もう一度風呂に入り、車で横になってから帰る。
数馬の湯では、生協のPALシステムが野菜の直売をしていた。
ニンジン7本、ジャガイモ7つ、小松菜5束、レタス1玉、ロメインレタス1玉が各100円と格安。
400円分購入したら、1つおまけしてくれた。
北秋川と南秋川が合流する本宿の北、「払沢(ほっさわ)の滝入り口」バス停近くにあるお豆腐や「ちとせ屋」。
いつも気になっていたが、持ち帰るには重く諦めていた店。車なので寄ってみることにした。
卯の花ドーナツ(@90)、あたたかい濃厚豆乳(@100)をその場で食べた。
お土産の「ざる豆腐」@578 まるやかな豆の味がして、とても美味しかった。高いだけのことはある。
15時少し前に数馬を出て、殆ど渋滞もなく2時間後の17時には帰宅した。